「百黙」がニューヨーク進出 菊正宗酒造

  創業360年の菊正宗(きくまさむね)酒造は17日、マンハッタン区コロンバスサークルのタイム・ワーナー・センターにあるフランス料理店「パ・セ」で、同社の日本酒ブランド「百黙(ひゃくもく)」のニューヨーク進出記念パーティーを開催、飲食・酒販業界および報道関係者など約100人が集まった。
「百黙」は同社が2016年に立ち上げた最新ブランド。純米大吟醸、純米吟醸、ブレンド酒「Alt. 3(オルトスリー)」の3種類で展開する。地元、兵庫県で先行販売し、18年9月には世界展開第1弾として、フランス・パリに進出した。米国ではニューヨーク州を皮切りに、ニュージャージー、カリフォルニア、ハワイ州で販売する。
 会場となった「パ・セ」は、著名シェフのトーマス・ケラーさんがオーナーシェフを務め、ミシュランガイドが三つ星をつけた名店。この日はパーティーのために考案された特別料理が振る舞われ、来場者は「百黙」とのペアリングを楽しんだ。
 菊正宗酒造の社長、嘉納治郎右衞門(かのう・じろえもん)さんは、「流行に敏感な人たちが世界中から集まる情報の発信地で挑戦したい」と、「百黙」のニューヨークでの販路拡大に意気込みを見せた。同ブランドについて、「世界の食と人を繋げるコミュニケーションツールになるようなお酒に育てたい」と目を細めた。

パーティーで鏡割りをする嘉納さん(中央)ら

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