ロングアイランド湾の2島売りに 90年代はトランプ氏も興味

 マンハッタン区の北東約22キロ、ロングアイランド湾に浮かぶコロンビア島と隣のピー島が売りに出されている。売値は合計1300万ドル(約14億1240万円)。ニューヨークタイムズが2日、報じた。
 2島へは同区グランドセントラル駅からメトロノース・ニューヘブン線で北に1時間弱、ウエストチェスター郡ニューロッシェルの海岸からボートで約5分。高齢を理由に2島を売りに出したのは元病理学者のアルバート・サットンさん(85)。2015年、「現実逃避ができる」との思いから、コロンビア島を100万ドル、ピー島を45万ドルで購入した。
 同紙によると、サットンさんはコロンビア島に廃虚となって残っていたヨットクラブを800万ドルかけて邸宅に改装。太陽光パネルや飲料水の脱塩装置を設置し、嵐にも耐えられる金属製のドアをノルウェーから輸入した。ピー島は未開発。敷地の広さは潮の満ち引きにより異なるという。
 ニューヨーク市の沖合にはこうした離島が10ほど存在し、個人所有が認められているものもある。1990年代には大統領になる前のトランプ氏が、コロンビア島の北西にあるデイビッズ島を購入し、コンドミニアム建設を計画したが頓挫。ハート島とシティ島の間に浮かぶラット島の半分の所有権は、トランプ氏の長女、イバンカ氏が興味を示していると伝えられたが、最近行われた競売には参加しなかった。