米移民・税関捜査局(ICE)は13日、ニューヨーク市内の少なくとも3カ所で不法移民の摘発を試みた。各メディアが報じた。逮捕者は出ていない。トランプ大統領は全米10都市で14日から、大規模な摘発を行うと明らかにしていた。
報道によると、市内で摘発があったのはブルックリン区サンセットパーク内の2カ所とマンハッタン区ハーレムの1カ所。ICE捜査員がこれら地域の住宅を訪れたが、令状を持たず門前払いにあったという。市当局は14日の会見で、市内で大規模な摘発は確認されていないと発表。他都市でも同様の状況だという。
一方で、地元紙amニューヨークによるとサンセットパークに住む移民の多くは摘発を恐れ、外出を避け自宅にこもるか、別の地域に短期滞在していた。普段は中米やアジアなどからの移民でにぎやかな通りも、人通りが少なくがらんとしていたという。
市はICEの捜査員に聴取を受けた場合、不法移民が持つ権利をまとめた文書を公開、拡散を呼び掛けている。