9.11補償基金延長法案を可決 97対2、2092年まで延長に

 2001年9月11日の米同時多発テロの犠牲者補償基金を2092年まで延長する「ネバー・フォーゲット・ザ・ヒーローズ法案」の票決が連邦上院で22日行われ、97対2の圧倒的多数で可決された。
 同基金は11年に設立され、15年に補償期間を延長。一時は73億7500万ドル(約8180億円)規模に達していた。同基金はこれまでに2万1000件の請求に対し50億ドル(約5547億円)を支払い、補償期間を20年12月18日まで延長していた。
 今年2月、20年12月の解散を前に請求が急増し財源不足に陥ったため、補償金を最大70%減額すると発表。これを受け同月、連邦議員らは同基金を延長する法案を提案していた。