ガーナーさん事件、討論会にも ヤジきっかけに

 7月31日に開催された民主党の大統領予備選に向けた討論会の2日目で、2014年にスタテン島で起きたガーナーさんの死亡事件が取り上げられ、再び全米の注目を浴びた。候補者として登壇したニューヨーク市のデブラシオ市長が、会場から「パンタレオをクビにしろ」とのヤジを受けたのがきっかけ。パンタレオとはガーナーさんを取り押さえた市警察(NYPD)の巡査の名前。市長は、パンタレオ巡査解雇の決定権はNYPD本部長にあると弁明した。

ヤジは討論会冒頭、デブラシオ氏の演説中と、ニュージャージー州のブッカー上院議員が話しているときに起きた。ガーナーさん事件に関してデブラシオ市長が弁明する一方で、テキサス州サンアントニオの元市長、カストロ氏は、「警官は(職務執行の際の)行き過ぎた力の行使に対して責任を負うべき」と、ニューヨーク州のジリブランド上院議員は「パンタレオ巡査を即刻解雇するべき」と答えた。
報道によると、ガーナーさんの遺族と支援者は「市長はパンタレオ巡査を解雇する権限を持っているにもかかわらず、行使していない」と批判を強めている。写真はユーチューブのチャンネル「CNN」のスクリーンショットより(photo: CNN/Youtube)