ニューヨーク上空で、ヘリコプターの利用が増加している。空港への移動の他、日常的に通勤手段として使う人も。ニューヨークタイムズが1日、報じた。
ヘリコプター会社「ブレイド」は今春から、マンハッタン区の3カ所と近隣の3空港を結ぶ運航を開始。アプリによる配車サービス「ウーバー」も7月初旬、空路にも展開。ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)へのヘリ運航を開始した。
交通当局によると、JFKでは2017年に1064回だったヘリコプターの離着陸数が、昨年は1966回に84%増加。他2空港でも同様に伸びた。陸路での移動に骨が折れるイーストハンプトンなど、ロングアイランドでの利用も増えているという。
利用料金は1回約195ドル(約2万800円)。空港までの移動ならウーバーを使うよりおよそ100ドル、電車とエアトレインの利用より約187ドル高い計算だ。それでも、日常的に利用するニューヨーカーは同紙に「数時間でも節約したいなら利用の価値あり」と話す。
一方、上空がヘリの運航経路となっている地域住民からは騒音の苦情が上がっており、安全面と共に課題となっている。