ブルックリン区にある「ブルックリン・ネイビー・ヤード(BNY)」でこのほど、雇用者数が半世紀以上ぶりに1万人を超えた。amニューヨークが5日、報じた。現在大規模な開発が進められており、BNY開発公社によると2021年までに2万人を超える見込みだという。
同紙によると、BNYは1801年に米海軍の造船所として設立されて以来、中流階級の雇用の中心として栄え、第2次世界大戦中のピーク時には約7万人が働いていた。しかし1966年に閉鎖。69年に工業団地として再オープンしたが雇用は喪失。2000年代にニューヨーク市が大幅な予算を投入しインフラ基盤が整備されるまでは、勢いを失くしていた。
同紙がBNY開発公社の最高経営責任者(CEO)、デビッド・エーレンバーグ氏の話として伝えたところによると、BNYでは現在、10億ドル(約1059億円)をかけて商業スペースを250万平方フィート(約23万平方メートル)拡張する開発工事を進行中。ハリウッドに次いで全米最大規模の映画およびテレビ制作スタジオ「スタイナースタジオズ」での拡張に伴い1000人、かつての海軍士官の住居が並んだ「アドミラルズロウ」の再開発では、2000人を新規雇用する見通しだという。
BNYでは7日から、フェリーの船着場からBNY内の約1マイル(約1.6キロ)を環状に走る無人の自動運転シャトルバスの運行を始める。無料で誰でも乗れるという。無人の自動運転車が走るのは市で初めて。