マンハッタン区タイムズスクエアで6日夜、バイクのバックファイヤー音を銃声と勘違いした通行人らが逃げ惑い、一時パニック状態に陥った。全米で銃乱射事件が相次ぐ中、怯えた人々が折り重なって倒れる騒ぎとなったが、ニューヨーク市警察(NYPD)は約20分後、安全を確認した。1日に数千人が集まる場所とあり、テロの標的になるのではとのイメージもあるが、8日付のニューヨークタイムズによると、タイムズスクエアは「意外にも」、市内で最も安全な場所の1つだという。
タイムズスクエアの中心部には交番があり、多数の制服警官が巡回する他、監視カメラも多く設置。大型イベントなどが開催される際は、警備はさらに強化される。
同紙によるとタイムズスクエアを管轄するミッドタウンサウス警察管区では1990年、1年間で2万3000件の重大犯罪が報告されていたが、昨年は2600件だった。今年、発砲事件は起きておらず、昨年同時期には、1件のみだった。市がタイムズスクエアをカーフリー(車両通行禁止)にしたのは10年前。同紙によるとこの10年で、車が歩行者をはねる事故の件数が35%減少し、車両同士の交通事故も63%減った。