子どものころの性的虐待、訴え殺到 法施行で、初日427件

 子どものころに性的虐待を受けた被害者が訴訟を起こせる期間を延長する法律「児童被害者法」が14日、ニューヨーク州で施行され、訴えが殺到している。同法により、児童性的虐待の被害者は28歳まで刑事告発が、55歳まで民事提訴が可能となった。州が訴えを受け付けるのは来年の8月13日までの1年間限定。14日付WNYCによると、州裁判所管理局は施行当日だけで427件の提訴を確認。相手は30年以上にわたり数百人の少年に性的虐待を行っていたとされるロックフェラー大学病院の内分泌学者をはじめ、親や近隣住民、病院などさまざまだという。

報道によると、カトリック系の孤児院で日常的に性的虐待を受け、修道女に被害を相談すると、知的障害者のための孤児院に移されたとの例もあった。カトリック司祭を相手取った性的虐待の訴えは、膨大な数になることが予想されている。