今年の7月は、ニューヨーク市観測史上10番目に暑い月だったことが分かった。ニューヨークタイムズが20日、米国立気象局(NWS)のデータを基に報じた。
セントラルパークの気温を1869年から記録しているNWSのデータによると、市の今年7月の平均気温は平年より華氏で3.1度高い華氏79.6度(摂氏26.4度)。同月の降水量は平年の5.77インチ(約147ミリ)を1.2インチ上回っていた。
猛暑は市に限ったことではない。気温が華氏90度(摂氏32.2度)を超える日が3日以上続く「ヒートウェーブ(熱波)」の日数は、全米50の都市で1960年代の3倍に達していた。米海洋大気庁(NOAA)は先週、今年の7月は地球で最も暑い7月だったと発表している。
暑さは8月になって少し和らいだが、NWSのデータによると、市の8月の平均気温は、18日の時点で華氏76.5度(摂氏約24.7度)。これは平年より0.5度高いだけだが、気候学者のマーク・ウィソッキさんが同紙に語ったところによると、史上56番目に暑い8月だという。8月の降水量は2.4インチ(約61ミリ)で平年より3分の1インチ少なかった。ウィソッキさんは平均気温を超える日数を数え、気温の上昇を追跡。それによると、今月に入ってから18日までの10日間と、7月の31日間のうち26日間で平均気温を超えていた。
同紙は、月の平均気温が記録的に高いのは、輸送、発電などの人的活動から排出される二酸化炭素や温暖化ガスにより気候が変動している最も明確な兆候の1つとしている。