少女らへの性的虐待などの罪で起訴され、マンハッタン区の拘置所で10日に自殺した富豪のジェフリー・エプスタイン被告(66)から被害を受けたと提訴していた女性たち15人が27日、マンハッタン区の連邦裁判所で証言を行った。WNYCは28日、その中の1人、英国のアンドリュー王子との性交を強制されたと訴えているバージニア・ジュフリーさん(35)のケースについて報じた。
ジュフリーさんは、トランプ大統領が所有するフロリダ州のマール・ア・ラーゴでアルバイトをしていた15歳のとき、エプスタイン被告の「右腕」だったギスレーン・マックスウェルさんから同被告にマッサージをしてほしいと勧誘され、実際は性行為を強制されたという。ジュフリーさんは長年にわたり同被告から性的虐待を受け、17歳のとき、同被告が所有するバージン諸島の別荘などでの乱交パーティーで、英国のアンドリュー王子と複数回にわたり性交を強制されたという。証言後の記者会見でジェフリーさんは「王子は自分で何をしたか分かっている。白状してほしい」と怒りをあらわにした。
英国メディア、デイリーメールは今月17日、2010年にアンドリュー王子がエプスタイン被告のマンハッタン区東71丁目の邸宅で、身元不明の女性に手を振るビデオ映像を公開。英王室は翌日、疑惑を否定する声明文を発表、王子も繰り返し疑惑を否定している。
エプスタイン被告の死により同被告に対する刑事裁判は終了したが、連邦検察は共犯者に対する訴追の可能性を否定していない。