エプスタイン事件、複数の女が加担か 使用人など6人超が捜査線

 連邦検察は、マンハッタン区の拘置所で今月10日に66歳で自殺したジェフリー・エプスタイン被告が、少女らを性的に虐待する際に利用した女の友人や使用人6人以上に焦点を当て捜査している。ニューヨークタイムズが30日、関係者の話として報じた。
 同被告の「右腕」として少女たちを勧誘し「調教」していたとして、被害を訴える女性から提訴されているギスレーン・マックスウェル容疑者の他にも、同被告と少女たちの性行為の日程を管理していた女、性行為目的のパーティーのための飛行機やホテルの手配担当だった女、少女を勧誘し自らも性行為に加わっていた女など複数が捜査線上に上がっているという。
 一方で、これらの女たちを訴追するのは困難との見方もある。ブルックリン区の元性犯罪検察官、ローレン・ハーシュ氏は同紙に、これらの女たちも同被告から性的に搾取されていれば、刑事責任を追求することは難しいと指摘。「非常に扱いにくい案件」と語った。