レイバーデーのルーツNYに 137年前の行進から

 米国で9月の第1月曜は「レイバーデー」。夏の終わりを象徴する祝日だが、本来は労働者に感謝を示す日だ。米国で最初にレイバーデーが祝われたのは1882年9月5日、ニューヨーク市で。約1万人が、賃金引き上げと労働環境改善を訴えて行進した。amニューヨークが28日、報じた。
 マンハッタン区の市庁舎を出発した一行はユニオンスクエアを通り、ミッドタウンまで歩いた。市中央労働組合は翌年の9月5日をレイバーデーと定めた。
 労働者の権利獲得の発端となった場所は他にもある。グリーン通りとワシントンプレースの角には、146人の死者を出した「トライアングル・シャツウエスト工場火災」の現場となった建物がある。7番街39丁目には、火災で犠牲となった洋裁師の銅像も。同火災は工場労働者の職場環境の安全を考える契機となった。市立博物館では、市での労働運動の歴史をたどる展示が行われている。

米国で最初のレイバーデーの行進。労働者が並ぶユニオンスクエア(photo: . Courtesy Private Collection / Museum of the City of New York)