未成年への性的搾取などの罪で起訴され、マンハッタン区の拘置所で先月66歳で自殺したジェフリー・エプスタイン被告が、性的サービスをさせる女性の勧誘に、同区のダンススタジオを利用していたことが分かった。ニューヨークタイムズが3日、報じた。
エプスタイン被告の自殺以降、被害を訴える女性は次々と同被告の遺産を求めて提訴。うち2人が、同被告が同区のダンススタジオで性的サービスの「相手」を勧誘したと訴えている。仕事を紹介し合うなど信頼関係で結ばれ孤立したダンス業界を、同被告が利用したと主張している。
原告の1人であるリサさんは17歳だった2002年、ダンサー仲間から、同被告の個人エクササイズの相手をしないかと持ち掛けられ、同区東71丁目の同被告の邸宅で性的サービスを強要されたと主張。3回目の訪問時、性的サービスを続けないと「ダンサーとしての将来はない」と脅され、現金300ドルを渡された。その後、性的関係は8年間続いたという。
20歳だった06年に、ある女性から、同被告にマッサージするよう誘われたダンサーのプリシラさんは、同被告からキャリアの手助けをすると言われ性的関係を続けた。同被告がフロリダ州で有罪判決を受け、収監中だった08年から09年の13カ月間、労働釈放の際にプリシラさんを呼び付け、性行為に及んだこともあったという。