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ブルックリン区のエリック・アダムス区長は5日、新型のネズミ獲り機を発表した。試験使用では1カ月に107匹のネズミを駆除できたという。amニューヨークが6日、報じた。
同紙によると、新たなネズミ獲り機は電池で作動。まず、ヒマワリの種や木の実でネズミをおびき寄せる。機械がネズミを探知すると、水とアルコールをベースにした液体が入ったバケツにネズミを落とす。落ちたネズミはすぐに意識を失い、まもなく溺死する。発表文では「人道的で臭いもなく、衛生的」とうたっている。一度に80匹まで駆除することができるという。
アダムス区長は、普段は8、9匹は見かけていたネズミが「皆無になった」と歓迎。この機械を同区ベッドフォード=スタイベサントの市住宅局(NYCHA)ビル近辺など2カ所にも設置する意向だ。
同区で昨年、ニューヨーク市の行政総合ダイヤル311に寄せられたネズミに関する苦情は6500件。市内5区で最も多かった。同紙が分析サイト「レントホップ」のデータとして報じたところによると、同区内で最も苦情が多かった地域はプロスペクトハイツ。2017年と昨年、1平方マイル(約2.6平方キロ)当たり年間で平均529.7件の苦情が報告されていた。
一方で、アダムス区長は苦情を「氷山の一角」と冷静に見る。ネズミ問題に慣れ、苦情さえ出さなくなった市民も多いという。「これは危機的状況」とし、対策への意欲を見せた。

ネズミ対策を話し合うミーティングの開催を告知するビラが貼られた電柱=ブルックリン区クラウンハイツで9日夜撮影(photo: 本紙)
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