マンハッタン区タイムズスクエアで7日、セサミストリートのエルモの着ぐるみを着た男(54)が14歳の少女のお尻に触ったとして強制接触と児童に対する有害行為の容疑で起訴された。観光客で深夜遅くまでにぎわう同エリアでは、キャラクターの着ぐるみ姿で通行人の体に接触する行為が頻発している。ニューヨークポストが9日、報じた。
ビジネス振興団体タイムズ・スクエア・アライアンスが、ワン・タイムズ・スクエア・プラザで、人通りの多い時間帯に定期的に実施した調査によると、着ぐるみによる通行人に対する合意のない接触が、1時間に約24人の確率で確認された。観光客が多い月のピーク時に調査を行った結果からは、年間12万回から16万回の接触が推定された。また、ニューヨーカーの47%が、タイムズスクエアで過去1年間に着ぐるみや大道芸人などと不快なやりとりを経験、22%が、不本意な体への接触などを経験。市外からの来訪者の15%が同様の経験をしていた。
不本意な体への接触には、性的なものだけでなく、チップ目当ての写真撮影の勧誘のために腕をつかむ行為などもあった。
ニューヨーク市は2016年からタイムズスクエアに商業活動領域を設置(ゾーニング)。着ぐるみなどはゾーン内でしか活動できないことになっているが、ゾーン境界線を越えての活動が頻繁に行われ、中には通行人をゾーン内に引き入れる者もいる。