白人夫婦からアジア系の子誕生 人工受精で手違いか、精子は別人のもの 

 白人同士の夫婦から、アジア系の子どもが生まれた。ニュージャージー州エセックス郡の研究所で体外受精し女児を出産したクリスティーナ・コーデリックさんは、当時の夫と異なる男性の精子を使われたとして、同研究所を相手取り、同郡上位裁判所に提訴している。ニューヨークポストが11日、報じた。
 報道によると、コーデリックさんは2012年、セント・バーナダス・メディカルセンター生殖医療・科学研究所に50万ドル(約5409万円)を支払い、体外受精を受け翌年、女児を出産。女児の顔つきがアジア系に変わってきたことから15年、DNA検査を受けさせたところ、父親が当時の夫でないことが判明。その後、2人は離婚した。2人は同研究所の手違いにより結婚生活が破たんしたとして、損害賠償を求めている。
 同紙によると、現在6歳となった女児の父親を特定するため同裁判所は先月、2人が治療を受けたころに精子を提供した男性のリストを提出するよう、同研究所に命令。2人はまた、元夫の精子が誤って他の人工授精で使用されていないかどうか確認を求めている。同研究所は「徹底的に調査する」と述べている。