匿名の犯罪通報、アプリで NYPDが発表

 ニューヨーク市警察(NYPD)は12日、匿名で犯罪の通報ができる無料のスマートフォン向けアプリ「CS-NYC」を発表した。現在、電話が主体となっている通報の手段を増やすことで、幅広く、より容易に通報してもらう狙い。各メディアが報じた。
 新たな手段として、アプリではフォーム送信による通報が可能。通報内容と場所、容疑者の特徴などを入力する欄が設けられている。写真や動画を添付することも可能。アプリにはまた、通話料無料の通報ホットラインにワンタッチで電話できる機能も搭載。NYPDが行方を追う容疑者のリストにアクセスできるボタンもある。
 報道によるとNYPDが1983年に犯罪抑止班を発足して以降、匿名の通報が1400件の殺人・殺人未遂事件を含む5600件の凶悪犯罪の解決に役立ってきた。今年だけで、同班は3200件の匿名通報を受けたという。