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オピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」を販売する製薬会社パーデュー・ファーマが15日、米連邦破産法11条の適用をウエストチェスター郡ホワイトプレーンズの連邦裁判所に申請した。ニューヨーク州検事総局は13日、同社を所有するサックラー家が、約10億ドル(約1080億円)をスイス銀行などに送金していたことを確認したと発表していた。
サックラー家およびパーデュー・ファーマ社は、オキシコンチン販売を違法に推進し、米国のオピオイドまん延に拍車をかけたとして、2000件以上の訴訟に直面。ただしニューヨークタイムズによると先週初め、数千の地方自治体および20以上の州との間で、暫定的な和解に達していた。
同紙はサックラー家による送金の発覚が、和解当事者の判断に影響を与えるかどうかは不明だと伝えている。一方でニューヨークおよびマサチューセッツ州など、多数の州の司法長官は同家が、オピオイドによる被害救済に使われるべき数十億ドルもの企業利益を流用し、財産の隠ぺいを図ったと主張している。
ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官が先月、サックラー家の正確な資産を把握するため、同家とつながりのある33の金融機関および投資アドバイザーに召喚状を送達したことで、送金が発覚した。米誌フォーブスは同家の資産を130億ドル(約1兆4000億円)相当と推定しているが、同紙によると多くの州司法長官は、これを上回るものと考えている。
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