NY市長、大統領選から撤退 ニューヨーカーからも支持得られず

 ニューヨーク市のデブラシオ市長(民主、58)は20日、MSNBCの「モーニングジョー」に出演し、来年の大統領選挙の候補者指名争いから撤退すると発表した。 
 来月15日と16日に予定されている4回目の民主党討論会に参加できる可能性が低いことと、キャンペーンを続けるための支持と資金が不足しているのが理由。
 市長は番組の中で、「私はこの予備選に全力を尽くしたと思うが、明らかに時期ではなかった」と悔しさをにじませた。
 予備選で市長は労働者やマイノリティーに寄り添う姿勢を鮮明に打ち出し、有給休暇と医療休暇を保証する「労働者の権利章典」を提案。富裕層に課税することで財源に充てると訴えていた。
 移民問題から気候変動までトランプ氏の政策を真っ向から否定。民主党左派を自認して戦ったが、シエナ大学がニューヨーク州の民主党支持者を対象に行った最新の世論調査では、支持率1%以下と振るわなかった。