ニューヨーク市にあるさまざまな宗教団体が、若年層の信者集めに躍起となっている。勧誘の「あの手この手」をamニューヨークが1日、報じた。
ユダヤ教の礼拝堂、サットン・プレース・シナゴーグでは、十代の若者を集めて月に1回、ゲストスピーカーを招いたイベントを開催している。これまでにキリスト教ルター派の牧師やウォール・ストリート・ジャーナルの編集者などが招かれた。
9.11同時多発テロ以降、米国内に広がったイスラム教徒に対する偏見をなくすことを目的に16年前に設立された非営利団体、イスラム教コミュニティーネットワークは、異なる宗教を信仰する若者たちを集め、各種テーマで討論などを行う「フォーカスグループ」を開催するなど、宗教をまたぐ活動に力を入れている。今年の夏は、マンハッタン区アッパーウエストサイドのオールエンジェルズ教会と共同で、市のイスラム教徒およびキリスト教徒の学生グループを、英国カンブリア地方にある城、ローズキャッスルで毎年開催される世界平和について考える合宿「ピースメーカーズプログラム」に参加させた。
ローマカトリック教会ニューヨーク大司教区は、同じ信仰を持つ者同士が知り合うきっかけや、ボランティアに参加する機会を提供しようと、20代から30代の若者向けに読書会やコンサート、聖書の勉強会などを実施。また、ハロウィーンや大みそかパーティー、ボーリングやハイキングなど気軽に参加できるイベントも開催している。