周辺ホームレスへの心のケア強化 4人殺害事件受け

 マンハッタン区チャイナタウンで5日未明、ホームレスが襲われ4人が死亡した事件で、ニューヨーク市のデブラシオ市長は7日、周辺のホームレスの心のケアを重点的に行うチームを派遣した。市保健局の精神科医らが今週末にかけ、薬物乱用などを防ぐための支援を提供。ホームレス対策班「ホームスタット」による周辺地域への派遣頻度も増やす。
 当局は4人を殺害したとして、ホームレスの男(24)を殺人などの罪で6日起訴している。

検察によると、事件では5日午前1時30分すぎ、歩道で寝ていたホームレス5人が金属バットで襲われた。犠牲者4人全員が頭がい骨骨折、脳にも損傷を負った。残り1人は未だ重体。7日朝には現場近くで追悼イベントが行われ、数十人が花やロウソクを供え祈りを捧げた=7日午後撮影(photo: Yurika Fukagawa / 本紙)