ニューヨーク市で賃貸集合住宅の家主に部屋の温度を一定以上にすることを義務付ける「ヒートシーズン(暖房季)」が1日、始まった。住宅検索サイト「ローカライズ・ドット・シティ」の分析によると、市内で暖房と温水に関する苦情のうち3分の1以上がブロンクス区から出されている。カーブドニューヨークが4日、報じた。
暖房季は5月31日まで。期間外でも、ニューヨーク州では年間を通し24時間温水を提供することが家主に義務付けられている。
同サイトの分析によると、311に寄せられる苦情の中で最も多いのは暖房と温水に関するもの。過去1年間に22万1858件あり、ブロンクス区の住人からが7万3607件と最多だった。6万7554件のブルックリン区、4万8583件のマンハッタン区、2万9787件のクイーンズ区、2327件のスタテン島が続いた。
暖房や温水に関する苦情が報告されたアパートが最も多い地域は、ブルックリン区のクラウンハイツで1264棟。マンハッタン区ハーレムの1024棟、ブルックリン区イーストニューヨークの994棟がこれに続いた。苦情数最多のアパートは、クイーンズ区のエルムハースト街89-21番地のビル(3174件)、続いてブルックリン区ベイリッジのショアロード9511番地のビル(1026件)だった。