今年の「ミス地下鉄」コンテストが3日に開催され、ブルックリン区出身の映像作家、ディラン・グリーンバーグさん(22)が優勝した。グリーンバーグさんはトランスジェンダーの女性。ニューヨークタイムズが8日、報じた。
同コンテストは、交通啓蒙団体のライダースアライアンスとニューヨーク市に関連するコレクターズアイテムを展示するシティーレリクアリー博物館が2年前に復活させた。1976年まで35年間続いた美人コンテストとは異なり、性別に関係なく参加できる。競うのは地下鉄をテーマにしたパフォーマンス。創造性と地下鉄に対する情熱が審査対象だ。
グリーンバーグさんは自身のバンド、「セオフォビア(神恐怖症)」を引き連れ、ヒョウ柄のクロップトップとローカットのレザーパンツという出で立ちで登場。トロール人形で飾られた冠を、製作したアーティストのジェニファー・ミラーさんから贈られた。ミス地下鉄として何をしたいかとの問いに、「狂犬病にかかったオオカミを地下鉄に解き放つわ」と答えた。
美人コンテストで「最も親切で一緒にいて楽しかった人」として選ばれる「ミス・コンジニアリティー」には、「バッグを座席に置いている人を見かけたら、そっと近寄り、『エクスキューズミー』と言ってバッグを床に置く」パフォーマンスを披露した、ブルックリン区出身のプログラマー、トレーシー・カッピエロさん(37)が選ばれた。