国際交流基金は19日(土)から22日(火)までリンカーンセンターで、「杉本文楽 曾根崎心中」を上演する。ユネスコの「無形文化遺産」に登録される人形浄瑠璃文楽がニューヨークで本格的な形で上演されるのは1992年以来27年ぶり。入場料は20ドルから。
現代美術家で文化功労者の杉本博司が構成・演出・美術、映像を手掛け、人間国宝の三味線奏者、鶴澤清治が作曲を担当。現在、人形浄瑠璃文楽の公演演目「曾根崎心中」は、演出の都合上、原文の一部が割愛されているが、「杉本文楽 曾根崎心中」では原文に忠実な舞台化を試み、上演台本として2008年に富山県黒部で発見された初版完全本を使用。原文にある「観音廻り」を復活させ、1703年の初演作品を現代によみがえらせた。
リンカーンセンターが19日から11月24日(日)まで開催するホワイト・ライト・フェスティバルのオープニング作品。国際交流基金が米国で開催中の日本文化・芸術紹介事業「Japan 2019」の一環。国際交流基金は2013年秋に同作品をマドリッド、パリ、ローマで上演し、大好評を博した。
【上演時間】19:30(19、21、22日)、15:00(20日)
【会場】Rose Theater at Lincoln Center
Broadway at W. 60th St., 5th Fl.
【チケット購入】www.lincolncenter.org/white-light-festival/show/sugimoto-bunraku-sonezaki-shinju