7月のブラウンズビル銃撃、男を逮捕 口論から撃ち合いに発展か

 ブルックリン区ブラウンズビルで今年7月27日夜、イベント開催中に銃撃があり1人が死亡、11人がけがを負った事件で、ニューヨーク市警察(NYPD)は16日、近くに住むカイル・ウィリアムズ容疑者(20)を殺人などの疑いで逮捕した。各メディアが17日、報じた。
 NYPDによるとウィリアムズ容疑者は、ブラウンズビル公園で行われていた地域イベント「オールド・タイムズ・デー」の最中に、ジェイソン・ペイガンさん(38)に向けて発砲し死なせた疑いがある。NYPDによるとペイガンさんはギャングの構成員で、今年1月に2年の刑期を終え刑務所から出所したばかりだった。
 報道によるとウィリアムズ容疑者はペイガンさんと口論になり発砲。ペイガンさんの仲間とみられる男が容疑者に向けて反撃し銃撃戦となった。流れ弾を受けた21歳から55歳のイベント参加者11人は頭部や背中、足にけがを負った。NYPDは依然、発砲したもう1人の男の行方を追っている。
 行われていたイベントは地域の連帯を強化する目的で1963年から毎年開催され、今年で56回目だった。これまで一度も暴力沙汰はなかったという。
 NYPDは今月3日、事件に関与したとみられる別の女2人の動画と写真も公開。情報提供に対する報奨金を1万ドルから2万ドルに引き上げていた。

事件から2日後の現場
(photo: Yurika Fukagawa / 本紙)