コカリナの音色、カーネギーに再び 黒坂黒太郎と日本コカリナアンサンブル

 コカリナ演奏家の黒坂黒太郎と日本コカリナアンサンブルは11月10日(日)午後2時からマンハッタン区のカーネギーホール、スターンオーディトリウム/ペレルマンステージで2017年に続き2度目のコンサートを開催する。今回は20年東京オリンピックに際し国立競技場の改装工事のため伐採された37本の木を使って制作したコカリナを、50人を超えるアンサンブルで演奏する。入場料は25ドル。
 共演は歌手の矢口周美、ブルースハープ奏者の松田幸一、ピアニストの宇戸俊秀。特別ゲストにハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーを迎える。また、東京都渋谷区のさくら国際高校ダンス部員が東日本大震災の津波で唯一生き残った「奇跡の一本松」から作られた布をまとい、ダンスを披露する他、ニューヨーク日本人学校の子どもたちもコカリナを合奏する。
 コカリナは東欧ハンガリー発祥の楽器。1995年に黒坂が日本に紹介、その後、黒坂と日本の木工家により改良が加えられ、現在のようなコカリナが誕生した。黒坂はコカリナを通した社会運動も精力的に行い、2008年には広島の被爆樹からコカリナを制作。その音色はサントリーホールのラジオCMとして起用され、同年、日本最大のCMコンクールで新聞社が選ぶ最高賞「ジャーナリスト賞」を受賞した。
 黒坂は本紙に、「東京オリンピックおよびパラリンピック競技大会が平和な地球を作る祭典として成功することを願い、コカリナの音色をカーネギーホールに響かせたい 」と話した。

コカリナ演奏家の黒坂黒太郎


【場所】Carnegie Hall, Isaac Stern Auditorium / Ronald O. Perelman Stage
881 7th Ave.(at 57th St.)
【チケット購入】www.carnegiehall.org/Calendar/2019/11/10/Japan-Kocarina-Ensemble-featuring-Kurotaro-Kurosaka-0200PM
【問い合わせ】646-369-4068
【コカリナ詳細】www.kocarina.net