本紙にコラムを連載中のジャーナリストで作家の山田順さんが先月30日、エムディエヌコーポレーションより新刊本「米中冷戦 中国必敗の結末 The Fate of U.S.-China Cold War」を出した。「資産フライト」「円安亡国」(文春新書)のベストセラーで知られる山田さんが海外取材を踏まえて多面的に論考した国際政治・経済論。
本書では、激化する「米中冷戦」を歴史の大転換と捉え、世界は今後、「米中冷戦」を軸にして動いていくことを10章にわたり徹底検証。「米中冷戦」でどのように中国が敗戦していくのかを、現在のファーウェイをめぐる技術覇権争いから、経済、軍事、宇宙まで広げて展望し、さらに、歴史を振り返って考察する。
山田さんは、中国の習近平政権が推し進めてきた「一帯一路」や「中国製造2025」は実現しないと断言。中国は世界経済から切り離され没落し、今後の世界は再び米国の「1極支配体制」が強化され、日本を含め世界各国はローマ帝国の属州「パクスローマナ」と同様の「パクスアメリカーナ」のなかで生きていくことになると予測する。小売価格は税込1512円。