MoMA、21日に再オープン 開放的な演出随所に

 5カ月近い改修期間と総工費4億5000万ドル(約490億円)を投入し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が21日(月)から一般公開される。
 設計はディラー・スコフィディオ+レンフォとゲンスラーが担当。デヴィッド・ゲフィン・ウィングなど新たに4万平方フィート(約4400平方メートル)のギャラリースペースが加わった。また、古いギャラリーを再構成し、パーマネントコレクションを再設置した。ロビーは従来の約2倍の高さの吹き抜けに。6階のカフェに設置されたテラス席や、フロアの行き来に使用する階段など、外との繋がりを感じさせ、開放的で建物内の透明性を高めるような演出が随所に取り入れられている。世界各国から年間300万人が足を運ぶというモマ・デザイン・ストアも地下にスペースと奥行きを広げて一新した。
 市内屈指のモダンアートの殿堂、その新しい歴史がいよいよ幕を開ける。

入場料は大人25ドル、シニア18ドル、学生14ドル、16歳以下は無料。金曜午後5時30分以降は無料。開館時間は月曜から木曜と土曜午前10時から午後5時30分、金曜午前10時から午後9時(photo: Hisashi Abe / 本紙 )