ソフトバンク、ウィーの経営権取得へ 支援策受け入れで合意

 ウォール・ストリート・ジャーナルは22日、共同オフィス「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーの取締役会が、ソフトバンクグループの支援策を受け入れると報じた。ソフトバンクが経営権を取得し、経営再建を図る。
 報道によるとウィワークの共同創業者アダム・ニューマン氏はソフトバンクから約17億ドル(約1850億円)を受け取る。9月に最高経営責任者(CEO)を退いたニューマン氏は今回の合意で会長職から退く見通しだが、議決権は保持するという。
 ソフトバンクは既にウィーカンパニーの株式のおよそ3分の1を保有。10億ドル近くをかけ、ソフトバンクが株式の過半数を取得する。資金繰りが悪化するウィーカンパニーに対する救済策として、JPモルガンチェースも提案をしていたが、ソフトバンクを選んだという。ウィーカンパニーは今後数週間で資金が底を突く可能性がある。
 ウィーカンパニーは2010年にニューヨーク市を拠点に設立。今年8月に上場申請したが、先月撤回していた。