米国で最も危険な「アクションパーク」 にわかに脚光、ノスタルジーに浸る人も

 ニュージャージー州のバーノンバレーにあった「アクションパーク」は1980年から90年代にかけて、歯や骨を折ったりする入場者が多発したことから「米国で最も危険な遊園地」と知られていた。「クラスアクション(集団訴訟)パーク」とも揶揄され、最近、同名のドキュメンタリー映画が製作された。2020年の民主党大統領候補の1人、ニュージャージー州のコリー・ブッカー上院議員もツイッターで取り上げるなど、閉園から20年以上経ってにわかに脚光を浴びている。ニューヨークタイムズが19日、報じた。
 84年から85年には骨折が14件と頭部外傷が26件。営業していた78年から96年の間にプールで溺れる、乗り物に感電するなどして6人が死亡している。映画「クラス・アクション・パーク」の共同制作者、セス・ポルゲスさんは「(人身事故など)暗いイメージがあるが、青春時代の楽しい思い出とノスタルジックに捉えている人もいて、(内容に)折り合いをつけるのに苦心した」と話す。同遊園地の所有者の息子、アンディー・ムルビヒルさん(56)によると、乗り物が新設されるたびに、模擬人形を乗せて試運転を実施。首や手足がもげた状態で乗り場に戻ってくることもあったという。
 同遊園地は所有者が変わり、大規模な改修工事を経て現在は、「マウンテン・クリーク・ウォーター・パーク」として営業している。

ニュージャージー州のコリー・ブッカー上院議員の
ツイッター(@Cory Booker)より