ニューヨーク市では、今年に入ってから25人のサイクリストが死亡、過去20年間で最多となるなど自転車事故が後を絶たない。サイクリストの保護を目的に、サイクリストの信号待ちを最小限にする取り組み、「グリーンウェーブ」が拡大される。ニューヨークタイムズが23日、報じた。
制限速度25キロの道路で、自転車は通常、時速10マイルから15マイル(時速約16キロから24キロ)で走行するが、取り組みでは、自転車が赤信号に止められることなくスムーズに走行できるように青信号の長さを調整する。
既にブルックリン区のホイト通りとボンド通りで昨年12月に導入。市では来年にかけて、同区のクリントン通り、マンハッタン区のプリンス通り、クイーンズ区の43番街に拡大入する予定だ。いずれも自転車の通行が自動車の通行より多い通り。
グリーンウェーブは、自転車を都市交通の要にしようとデンマークをはじめ、世界中で進められている取り組みの一環。カリフォルニア州サンフランシスコ市やイリノイ州シカゴ市など全米の一部の都市でも、同様の取り組みが始まっている。