通りすがりの少年を殴打、逮捕か NYPDに「職権乱用」批判

 ブルックリン区の地下鉄ジェイストリート・メトロテック駅構内で25日午後、高校生グループによる乱闘騒ぎがあった。ニューヨーク市警察(NYPD)は治安びん乱などの疑いで高校生5人を逮捕。ただこのうちの1人は現場を通りかかっただけで、騒ぎとは無関係だったという。amニューヨークが28日、報じた。
 報道によると、事件に関与したのはいずれも近くのサイエンス・スキルズ高校に通う生徒。事件の一部始終を捉えた映像によると、殴り合いをするグループに警官が割って入り2人を逮捕。その後、警官の背後を通りかかったベンジャミン・マーシャル容疑者(15)の顔面を警官が殴打。容疑者が反撃すると数人の警官が容疑者を取り囲み、押し倒して逮捕した。
 同紙によるとマーシャル容疑者は首や額などに何カ所もの打撲を負い、脳震盪(しんとう)を起こした。容疑者とその家族は30日、事件に無関係なのに不当に逮捕されたとして、市を相手取り、損害賠償500万ドル(約5億4000万円)を求めて提訴する意向を発表。逮捕に関わった警官の解雇処分も求めている。
 同区のエリック・アダムス区長は28日「無関係の若者に対する職権乱用」とNYPDを批判。NYPDのオニール本部長は、関与した警官を内勤に異動させたと発表している。

マーシャル容疑者が取り押さえられる様子を捉えた映像のスクリーンショット。活動家のアンソニー・ベックフォードさんのツイッター(@Vote4Beckford)より