薬局デュアン・リードは、かつてニューヨーク市内のいたるところにあった。それが親会社ウォルグリーンの費用削減方針により次々と閉店している。ニューヨーカーからは、「寂寥感を感じる」との声も上がっている。ゴッサミストが5日、報じた。
マンハッタン区97丁目とコロンバス街の角にあった店も数カ月前に閉じた。ここで薬を調剤してもらっていたというアーウィン・レドレナーさんは、「頼りにしていたパパママストア(家族経営の小規模小売店)が消えたよう」と嘆く。
アブラハム・イーライとジャック・コーエン兄弟が1960年、ブロードウェーのデュアン通りとリード通りの間に創業したのが始まり。ピーク時には253店舗を誇った。日曜の朝に牛乳を買いに行ったり、紙おむつやベビーミルクを切らしたときに駆け込んだりする店として定着した。
2010年、イリノイ州を本拠とするウォルグリーンの傘下に。現在は市内に91店舗。今年だけでも16店舗が閉まった。同社は「全米店舗数の0.3%を減らした。デュアン・リードはその一部」と説明している。