スマホは「8年生まで待って」運動が拡大 「子どもの判断に任せる」との意見も

 8年生になるまで子どもにスマートフォンを持たせないと誓約する「Wait Until 8th」運動がニューヨーク市でも広がっている。2年ほど前にテキサス州で始まったこの運動に現在、全米で2万1000家族が参加。トライステートでも3000家族に上る。ウォール・ストリート・ジャーナルが9日、報じた。
 インターネットを介したいじめやゲーム依存など、スマホによる弊害を避けるのが目的。市内でこの運動に参加しているのは、「名門」と呼ばれる学校に子どもを通わせている家庭が多いようだ。2人の娘をマンハッタン区のチャピンスクールに通わせているマンディサ・ターナーさんによると、6年生では10家族以上がこの運動に参加しているという。一方で、「子どもの判断に任せる」と、スマホを与える保護者もいる。9月に12歳の娘にスマホを与えたというブルックリン区のギャビン・マコーミックさんは「現代の子育てには自然な成り行き。何が正解かは分からない」と話す。「夜から朝までは大人に預ける」「声に出して親に言えないことはテキストしない」などを条件に、使用を許可する保護者もいるという。