ニューヨーク日本商工会議所(JCCI)は13日、マンハッタン区のヒルトンホテルで年次晩さん会を開催、日米のビジネスリーダーなど863人が参加した。
晩さん会は、日米財界の交流と両国のビジネス強化を趣旨に毎年開催されており、今年で35回目を迎えた。
基調演説に登場したのは、モルガン・スタンレーの会長で最高経営責任者(CEO)のジェームス・P・ゴーマン氏。対談形式でゴーマン氏は、仕事をするうえで注意していることについて「自分が行った20%は『誤り』と思うようにしている。その代わり会社が残り80%の正しいことをしていると確信している」と語った。また、日本経済について、「移民を受け入れて世界中に消費者を増やすこと。手付かずの大きな市場に参入する方法を導き出すこと」と提言した。2020年の大統領選挙については、明言を避けながら、「多くの人が変化を求めていると思う」と答えた。
日米および世界の友好に貢献した人をたたえる功労賞「イーグル・オン・ザ・アウォード」は、キャロライン・ケネディ前駐日大使、国際連合で軍縮担当上級代表を務める中満 泉氏が受賞。ケネディ氏は「日米同盟の絆の深さ、経済協力、最先端の医療とテクノロジーは日米の次の世代に利益をもたらした」とたたえた。
また、今年2月に96歳で亡くなった日本文学研究者のドナルド・キーンさんに特別賞が贈られた。