タイムズスクエアにあるカシェット・ブテック・ホテル内のプレイボーイクラブが14日、閉店した。今後は、ライブ・ネーション・シアターおよびマーチャント・ステーキ・ハウスとして生まれ変わる。開店当初から、「時代錯誤」との厳しい目が向けられた同店、再び時代の波には勝てなかったようだ。ニューヨークポストが14日、報じた。
1986年に市内から姿を消したプレイボーイクラブが復活したのは昨年9月。会員制だったが、バーは一般客も利用でき、週末はにぎわいをみせた。しかし「#MeToo(私も)」運動が定着する中、企業が接待などで同クラブを使うことを敬遠。週日は、集客がままならない状態だった。
今後、シアターではコンサートなどを行う予定。ステーキハウスを共同経営するアブラハム・マーチャントさんによると、プレイボーイクラブの会員には、コンサートの優先チケットやステーキハウスでのディナー券などが配られる。望めば年会費の返金にも応じる。
同クラブは、雑誌「プレイボーイ」の象徴であるウサギの格好をした「バニーガール」をホステスにして1960年、シカゴで開店。全世界に30店舗を展開したが、その後、本体である雑誌の凋落や女性蔑視との批判により客足が遠のいた。復活の試みも失敗続きで、インド・ムンバイのバーと英国ロンドンのカジノを残すのみとなった。