売春婦誘拐未遂で男を逮捕 未解決の連続殺人事件との関与も捜査

 売春婦を誘拐し、性的搾取目的で人身売買をしようとした疑いで、サフォーク郡コラム在住のアンドリュー・フレイ容疑者(54)が15日逮捕、起訴された。ニューヨークタイムズが同日、報じた。
 起訴状によると、同容疑者は昨年10月、売春婦を自分の車の中に押し込み、人けのない場所に連れて行こうとしたが、途中、この売春婦は走行中の車から飛び降りて逃走。その後、同容疑者は凶器を手に売春婦を探したが、売春婦はかろうじて逃げることに成功。サフォーク郡警察が同容疑者の家宅捜索を行なったところ、ロープ、結束バンド、ロープの結び方の手引書が見つかった。フレイ容疑者は、もう1人の別の売春婦にも同様の行為をした疑いが持たれている。警察は、2010年にロングアイランドの南沿岸ギルゴビーチの近くで売春婦4人と女性数人の変死体が見つかった未解決の連続殺人事件との関連も視野に入れて捜査を進めている。
 同事件に精通する2人の人物によると、連邦捜査官(FBI)は当時、フレイ容疑者がギルゴビーチの殺人事件に関わっているかどうかを調べたが、同容疑者の関与を示す直接的な証拠は見つけられなかったという。
 フレイ容疑者は既婚。成人した子どもが2人おり、航空機部品メーカーの管理職だった。過去に別の売春婦の車に自分の車を故意にぶつけ、接近禁止令を受けていた。さらにその命令を無視して、脅迫電話もかけていた。連邦裁判所は、「コミュニティーに害を及ぼす恐れがある」として同容疑者の勾留を許可。フレイ容疑者は容疑を否定している。