胃食道逆流症を、ご存知でしょうか。
これは、胃の内容物や胃酸が食道内に逆流し、食道の内壁が胃酸によって荒らされ、粘膜障害を起こした状態です。胸やけ、食欲不振、気分が優れないなどさまざまな症状となって現れます。
主な原因として挙げられるのは、食生活の乱れや喫煙、運動不足、強度のストレスなどです。
日本人の有病率は10%前後で、年々増加している疾患の1つです。
食道や横隔膜に関わる病気の前兆は?
食道は喉から横隔膜を通って胃をつなぐ筋性の菅です。横隔膜と首の前面は筋膜でつながっています。そのため、上方を見たときに、首の表面に違和感がある場合には、食道や横隔膜などの機能が低下していることが考えられます。
ファンクフィジオ東京では、この症状を訴える患者が多くいましたので紹介します。
「食道と肩凝り」の関係
仕事上のストレスが原因で体調不良となり、胃食道逆流症の治療を受けていた患者が、首の凝りを訴えてファンクフィジオ東京を受診しました。
胃食道逆流症の症状の1つである胸やけや食欲不振などの症状は既に完治していました。しかし、治療を進めると、食道と胃の触診で痛みが強くあり、問題が発覚しました。さらに同部分を中心に治療をしたところ、首の凝りが解消しました。患者は、首の凝りと胃食道逆流症が関係していることを知り、大変驚いていました。
ファンクフィジオでは、全身の状態を確認しながら、内臓の治療も行なっています。
病状によっては治療に制限がありますが、胸やけや食欲不振、首の痛みなど、症状が当てはまる場合はお気軽にご連絡ください。
押本理映 (FuncPhysio日本支部代表)
PT(日本の理学療法士)免許を2011年取得後、大学病院で臨床経験に励む。ダンスを中心とした芸術スポーツ分野のリハビリを学ぶために15年来米。NYUハークネス・ダンス・センター、高田洋平氏の下で徒手療法を学ぶ。専門分野はダンサーのスポーツ障害。10代でロシアにバレエ留学した経験を持つ。r.oshimoto@funcphysio.com