ニューヨーク市都市計画局(DCP)とマンハッタン区は20日、ソーホーとノーホーの活性化を目指す計画書を発表した。「多様化の促進」「経済成長の加速」「生活の質の向上」を柱に、半年かけて市民から集めた提案を集約したもの。amニューヨークが20日、報じた。
計画ではまず、同地区に居住する賃借人と家賃を規制された(レントコントロール)アパートの賃借人の保護に取り組む。賃借人に対するハラスメントの防止や低所得のアーティストなどへの家賃補助の可能性を模索し、住民の多様化を促進する。
また、未活用の土地に周囲の景観に合った低価格のアパートを建設する計画や、アーティストのコミュニティーを守ることを目的に、固定資産税の軽減を検討、芸術や文化活動に資金を拠出する案も含まれている。
規制を緩和することで小規模ビジネスを支援。生活の質の向上面では、歩道の混雑解消のためにベンダーや配達業者を制限する、ゴミの収集方法を改善する、緑地やオープンスペースを増やすなどの提案がなされた。計画は、DCPとマンハッタン区のゲイル・ブリュワー区長などが出席し、来年1月に開催される土地活用委員会で再び協議される予定だ。