地下鉄L線は16日夜、ブルックリン区イーストニューヨークのブロードウェージャンクション駅周辺を走行しているとき、大幅に遅延。ニューヨーク州都市交通局(MTA)は同日、地下鉄車両の下にアライグマが侵入し、緊急ブレーキが作動したためと発表した。市内ではこのところ、アライグマの被害よる地下鉄の遅延が相次いでいる。ザ・シティーが20日、報じた。
同紙によると、市内では今年、アライグマの侵入による地下鉄の遅延が11件発生。2008年以降の事例では、そのほとんどがブルックリン区とクイーンズ区の屋外の線路で発生している。昨年3月には、マンハッタン区34丁目にも出現。周辺を走行する地下鉄4路線13車両の運行が大幅に乱れた。
利用客によると、アライグマはときどき、地下鉄の駅の入り口に現れるという。
一方、狂犬病も増加している。市保健局によると、今年、狂犬病にかかったアライグマの数は前年比2倍の20匹。ブルックリン区選出のロクサーン・ペルサウ州上院議員(民主)は2月、「子どもたちを攻撃する恐れがある」とMTAに対応を求めている。