口の中で甘み炸裂、別次元のいちご 日本の種から育て「おまかせベリー」として登場

 マンハッタン区ミッドタウンのすし店、銀座おのでらで19コースのディナーの最後に出てくるのは、ガラスの器に盛られ銀箔が散らされた真っ赤ないちご。同店のヘッドシェフ、スズキ・カズシゲさんは、「他のいちごとは別次元。柔らかく、口の中で甘みが炸裂する」と絶賛する。
 ミシュランガイドで3つ星を取ったシェフズテーブル、2つ星のアテラ、ひとつ星の銀座おのでらなど、ニューヨーク市の高級レストランのシェフが「ぞっこん」のいちごについてイーターが21日、レポートした。
 このいちごを生産するのは、ニュージャージー州ハドソン郡カーニーの「オイシイベリー」社。共同創業者でCEOの古賀大貴(こが・ひろき)さんが種を日本から持ち込み、厳しい管理の下、屋内で栽培している。垂直農法を採用し、農薬を使わないのも特徴だ。
 収穫前には糖度を計測。果物などの糖度の指標として利用されるブリックス値で、通常のいちごは糖度4から5だが、同社のいちごは糖度13から14に達しているという。同社では「おまかせベリー」と名付け、8粒入りのパックを50ドルで販売している。ニューヨーク市近郊でいちごが出回るのは夏の間だけ。その他の時期は、カリフォルニア州などから運ぶため、傷みやすい。「おまかせベリー」を使うベーカリー、ドミニク・アンセルのアンセルさんは「1年を通じて、質の高いいちごが手に入る」と大喜びしている。

オイシイベリーの公式インスタグラム
(oishii.berry)より