客足減少を食い止めろ! 五番街の空店舗にホリデー装飾

 マンハッタン区五番街のビジネス促進団体フィフス・アベニュー・アソシエーションはこのほど、五番街の53丁目から56丁目の間の4つの空き店舗のショーウインドーに、ホリデーの飾り付けを施した。空き店舗は見た目に悪く、客足が減少しかねないとの危機感を反映したもの。ウォールストリートジャーナルが11月26日、報じた。
 飾り付けが施されたのは、今年の1月に閉店した「ヘンリ・ベンデル」をはじめ、「マッシモ・ドゥッティ」「トミー・フィルフィガー」、2017年に閉店した「ラルフ・ローレン」の旗艦店があった合計1500平方フィート(約139平方メートル)以上のスペース。都市政策を提言する非営利団体センター・フォー・アン・アーバン・フューチャーのエグゼクティブデレクター、ジョナサン・ボウルズさんによると、空き店舗が多いと、買い物客はすぐに別のショッピング街を求める傾向にあるといい、「小売業界にとって重要なシーズンに、空き店舗をホリデー用に装飾するのは創造的な解決方法」と歓迎した。
ニューヨーク市では近年、空き店舗が増加している。市会計監査官の調査によると、小売店舗の空室率は07年の4%から17年には5.8%に上昇。不動産会社クッシュマン&ウェイクフィールドによると、今年第3四半期の五番街の49丁目から60丁目の間の空室率は約30%だという。

ヘンリ・ベンデル。2012年12月撮影
(photo: Alexisrael)