「ダウンタウンブルックリン」と呼ばれる地域の中の一角、フラットブッシュ街とステート通りが交わる三角地帯で進行中の「サステナブル(持続可能)」な開発について、カーブドニューヨークが5日、報じた。
同一角の開発を担当しているのは、ブルックリン区に本社を置くアロイディベロップメント。 かつては低層ビルが占めていた一角に、同社は巨大な高層ビル2棟を建てる計画を進めている。高層ビルは多目的で、低所得者層向けを含む数百戸のアパートに加え、オフィス施設や英語とアラビア語で教育をするカーリル・ギブラン・インターナショナル・アカデミーの小学部が入居する。
この三角地帯をダウンタウンで最もサステナブルな一角にすると決意したというアロイの社長、A・J・ピレス氏は、「開発するビルが、どれだけ環境に影響を与えるかを十分に認識している」と話す。まず、小学校には、断熱材や高性能な窓、熱を逃さない換気システムを導入し、「パッシブハウス」とする。38階建てのタワービルは、各家庭の調理器具からボイラーまでエネルギー源を全て電気にして、二酸化炭素の排出量を減らすという。
ニューヨーク市内の二酸化炭素排出量の30%は、2万5000平方フィート(約2323平方メートル)以上のビルから出ている。市議会は4月、2030年までに温室効果ガスの排出量を40%削減することを目指す条例案を可決、5月に発効した。