日本の難民認定率1%未満 米国よりも亡命が困難

 世界中で難民の数が過去最多の7000人を超え、米国でもトランプ政権の下、亡命が困難になっている。しかし、移民に対して過酷な国は他にもある。ゴッサミストと公共放送WNYCは16日、これまであまり報じられたことがない日本の難民受け入れ事情をレポートした。
 政治的に安定し、国内総生産(GDP)が世界第3位の日本は、人口減少と超高齢化による労働力不足にもかかわらず、亡命希望者の認定率は1%にも満たないという。米国では亡命を申請し、初回の面接を通過してもなお、約1万2000人が拘留されている。日本でも亡命申請者は拘留されるといい、劣悪な拘留環境や先行きを悲観して自殺する者もいるという。ミャンマーのロヒンギャから亡命申請し、日本で亡命が認められたイスラム教徒の男性は、1年間、拘留。男性は、「私が日本で何か悪いことでもしたのか?」と憤る。亡命申請のほとんどを拒否する理由について日本政府は、「法律に従ったもの。政治的重要性も低い」と説明している。
 レポートは、日本政府の「狭量」さに疑問を投げかける一方で、支援者の存在も紹介。日本国内で最も外国人居住者が多い都市の1つ、神奈川県川崎市では、外国人に教育の機会や医療保険を供与。日本国内で外国人に医療保険を提供している都市は他にないという。