米・台・日を音楽でつなぐ CUPA

 ニューヨーク市を拠点にパフォーミングアーツの支援活動を行う非営利団体「CUPA: Catch Us Performing Arts」が18日、マンハッタン区のスカンジナビアハウスで、新春GALAコンサート「歌の架け橋となって」を開催した。日本と台湾、米国出身の歌手や演奏家が集まり、音楽を通して3カ国の親善と交流を歌い上げた。
 仙台市を拠点に活動する「ふるさとの物語制作委員会」の代表、大日琳太郎さんが芸術監督を担当。日本からバリトン歌手の大山大輔さん、台湾からピアニストのピンアン・リン さん、米国からソプラノ歌手のキャロライン・ミラーさんが出演した。
 公演は2部構成で行われた。ソロ、デュエット、朗読などバリエーションに富んだ内容で、リンさんは台湾民謡のピアノ変奏曲「草蜢弄雞公」、 大山さんは滝廉太郎作曲の「荒城の月」、ミラーさんはミュージカル「Will he like me?」を披露。また、リンさんが日本語、大山さんが英語、ミラーさんが台湾語と、母国語以外の言語で歌う趣向も凝らされた。
 音楽プロデューサーでCUPAの副代表理事を務める河野 洋さんは、「東日本大震災でいち早く『トモダチ作戦』を決行してくれたアメリカ、物心両面で手を差し伸べてくれた台湾、そして日本を結ぶ、文字通り国境を超えるコンサートになったと思う」と話した。

満場の拍手を受ける出演者(Photo: 大野早苗)

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