ルッコラ、品不足に 生産地の気候影響

 葉野菜のルッコラが不足、ニューヨーク市内の小売店や飲食店が悲鳴を上げている。米南西部の農場で収穫量が減少しているのが原因。フードサイトのザ・カウンターが27日報じたところによると、気温が低いにもかかわらず湿気が多い今年の冬は、葉の表面にカビが発生する「ベト病」を警戒して出荷を見合す生産者が多いという。市内の地中海料理店「カバ」は同日、メニューにあるサラダにはルッコラを一時的に使用しないと発表した。

ルッコラは地中海沿岸原産の一年草。かすかに辛くゴマのような風味が特徴。日本では1990年代、イタリア料理の流行と共に広まった。写真は30日午後、マンハッタン区ミッドタウンのアーミッシュマーケットで撮影(photo: Yurika Fukagawa / 本紙)