ニューヨーク市警察(NYPD)は約1000万ドル(約11億万円)を投入し、犯罪に関連しているとして押収したスマートフォンの暗証番号解読に取り組んでいる。ニューヨークポストが1月27日、報じた。
電磁気を遮断する特殊なドアで保護されたサイバー犯罪対策班の無線隔離室では、所有者が事件の手がかりとなるデータを消去する前にロックしたスマートフォンのパスワードを解除、情報を抽出する。スマートフォンを2台のコンピューターに接続し、数字をランダムに自動入力。1台を調べるために試す数字の組み合わせは約1万通り以上に及ぶという。
同研究室はまた、1秒間に2600万通りのパスコードを考えるスーパーコンピューターやメモリーチップの破損を防ぐロボットなども完備。
NYPDの試みの一方で、グーグルや消費者のプライバシー保護を販売戦略に取り入れるアップルは、法施行機関に非協力的だ。アップルは昨年12月、フロリダ州ペンサコーラの米軍基地を襲った射撃犯のスマートフォンのパスワード解除を拒否し、トランプ大統領からも非難された。