2011年、HBOのドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場して注目を集めたはちみつ酒(ミード)が人気だ。ニューヨークタイムズが29日、報じた。米ミード生産者連盟によると、過去2年の間に全米で100カ所の醸造場ができた。現在、200カ所の醸造場が開設を準備中だという。州は2018年末に原料に州内で生産されたはちみつだけを使って醸造したミードなら、醸造所で試飲販売することを許可。ブームに拍車がかかった。
15年にオープンしたブルックリン区ブッシュウィックの醸造場、エンライテンメント・ワインズ・ミードリーが併設するバー、ハニーズのバーテンダーは、「甘いだろうと最初は敬遠する客も、試飲すると考えが一変する」と話す。伝統的なミードは、はちみつが原料だが、同醸造場のミードは、リンゴやクロスグリと組み合わせ、ソーベニオンブランやロゼを連想させる爽快な飲み心地。同区ウィリアムズバーグのオール・ワイズ・ミードリーがバラの花びらを使って醸した「ロードメル」は18年、全米コンクールで金賞を受賞した。数カ月以内にバーを併設する予定だという。