ディズニーは、ブロードウェーの大ヒットミュージカル「ハミルトン」のオリジナルキャストによる公演の映画化権を7500万ドル(約82億3200万円)で獲得。来年10月15日から全米の劇場で一般公開されることが分かった。ニューヨークタイムズが3日、報じた。
映像はオリジナルキャストによる最終の公演週となった2016年6月の日曜の昼と火曜の夜の公演を撮影したもの。この2本を編集し、別途撮影した出演者のクロースアップを織り交ぜて映画に仕立てるという。上映時間は2時間30分を予定。2幕にして途中休憩を入れる可能性もあるという。演出は舞台と同じトーマス・カイルさん。脚本と作詞・作曲を手掛け、主演も務めたリン=マニュエル・ミランダさんは、「長い時間をかけて最高の舞台を制作した。トニー(カイルさんのこと)は最高の映画にしてくれるはず。多くの人に見てもらえるのは非常に光栄」と話した。
「ハミルトン」は15年、オフブロードウェーでデビュー。米建国の父の1人、アレクサンダー・ハミルトン(1755〜1804年)の伝記物語に、ヒップホップやラップを取り入れ、多様な人種の出演者を起用。16年のトニー賞で作品賞を含む11部門で受賞。ピューリッツァー賞(ドラマ部門)にも輝いた。これまでの観客動員数は260万人、興行収入は6億3600万ドル(約698億573万円)に上る。